今村夏子さんは、広島県広島市安佐南区出身の日本の小説家です。
1980年2月20日生まれの39歳です。
令和初の芥川賞は『今村夏子』さんに決定!
日本文学振興会は、7月17日に令和初となる『第161回芥川龍之介賞』を発表しました。『芥川賞』は、『むらさきのスカート』を書いた今村夏子さんに決定しました。
今村さんは3度目の候補入りでの受賞となりました。
受賞した『むらさきのスカートの女』は、近所に住む『むらさきのスカートの女』と呼ばれる女性が気になって仕方のない『わたし』が、彼女と『ともだち』になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすように誘導するというストーリーになっています。
今村夏子の経歴
広島県内の高校を卒業して、大阪の大学を卒業しました。その後は、清掃のアルバイトなどを転々とすることになります。
2009年、29歳の時に職場で『明日、休んでください』と言われた帰りに、突然小説を書こうと思いついたそうです。
その流れで書き上げたのが、『あたらしい娘』であり、その作品で2010年に太宰治賞を受賞することになります。
2011年には、同作を改題した『こちらあみ子』と新作の中篇である『ピクニック』を収めた『こちらあみ子』で第24回三島由紀夫賞を受賞します。
2014年には、広島の実家近くで広島土砂災害に遭ってしまいます。
泥水が実家の周囲に押し寄せ、祖母の墓も流されてしまったそうです。
その影響もあってか、2014年刊の『こちらあみ子』ちくま文庫版に新作である『チズさん』が併録されて以降、新作の発表はありませんでした。
半引退状態であった2016年に、新創刊された文芸誌『たべるのがおそい』で2年ぶりとなる新作『あひる』を発表しました。
その際も、第155回芥川龍之介賞候補にノミネートされました。
また、同作を収録した短篇集『あひる』で第5回河合隼雄物語賞を受賞します。
2017年にも『星の子』で第157回芥川賞候補にノミネートされ、第39回野間文芸新人賞を受賞しました。
今村夏子さんの生活
今村さんは、2013年に結婚し、大阪市内で夫と二人暮らしをしています。庄野潤三さんの長女は同姓同名の別人です。
岡山県出身の小川洋子さんを『神様みたいな人』と敬愛し、『ずっとあんな風に書いていけたら素敵』と話しています。
今村夏子さんの著作
今村夏子さんの著作は- 『こちらあみ子』
- 『あひる』
- 『星の子』
- 『父と私の桜通り商店街』
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